世界で一番成功した社会主義の国
50歳以上でビジネス雑誌を読んでいた人なら
40年ぐらい前には「日本は世界で一番成功した社会主義の国」だと自嘲する記事が
ときどき掲載されていたことを覚えている人もいると思います。
「世界で一番成功した社会主義の国」なので普通の人は普通の生活でしたが
資本主義の国なら優遇されるはずの専門家・専門職も日本では普通の生活でした。
私は41年前に社会人なったときに電子回路の設計技術者としてスタートしました。
このときの私の初任給は9万8千円でしたが、
ニュースで伝えられたアメリカの初任給は年収3万8千ドル(当時の為替レートで
年収800万円強)でしたので
私はアメリカの5分の1の給料で働いていたことになります。
ということで私は資本主義の国なら優遇されるはずの専門職でしたが優遇されなかった、
つまり私は「世界で一番成功した社会主義の国」で虐げられてきた方の人間です。
虐げられてきた方の人間の恨み辛みの感情はいつまでも消えないもので、
私も「虐げられてきた」という被害者意識を持ち続けています。
さて「世界で一番成功した社会主義の国」は改善したのかというと
低成長経済が続いたことでまた悪癖が再発したようで
小中学校の先生や看護師などの専門職が虐げられているようです。
このような社会状況になったことで私が持っている「虐げられてきた」という
被害者意識に共感してくれる人が多いと思えるようになったので
これから声を上げていこうと思っています。
私は専門職を虐げるような社会であってはならないと思っていますし、
「世界で一番成功した社会主義の国」の汚名は消し去らなければならないと思っています。