『敷居が高い数学・物理学』と『敷居が低い経済学・政治学』

X(旧ツイッター)の投稿を見ていると

経済や政治の分野では「学校の教科書で勉強し直して出直してきなさい」と言いたくなるような投稿が目に付きます。

ところが数学や物理学ではそのような投稿は少ないです。

 

この経済学や政治学の分野で不勉強な人が思いつきのデタラメを書くことに抵抗感を感じないのはなぜだろうか?、というのが私にとって長年の疑問でした。

 

さて、私は理系(専門は電子工学)なので文系の学問とは縁遠い生活をしてきましたが、

最近、年寄りの嗜み(たしなみ)という感じで文系の学問をかじり始めました。

 

文系の学問をかじり始めて感じたのは、

数学や物理学だと中学や高校で習うレベルでも「不勉強な人がデタラメを書くことを許さない」という雰囲気があるのに、

経済学や政治学では大学院のレベルまで達したところでようやく「不勉強な人がデタラメを書くことを許さない」という雰囲気が出てきます。

 

たとえば私が若かった頃は「衣食住が満たされたのでこれ以上経済成長できない」というようなことが言われていましたが、

放送大学大学院で消費社会についての講義を聴くと「衣食住が満たされたあとの消費がどこに向かうか」を教えていて、

私が若かった頃に言われていた「これ以上経済成長できない」が間違いだったことが分かりました。

 

私は高校2年の時に理系進学コースに振り分けられたので文系の教科をまともに勉強したのは高校1年の時までです。

なので、中学や高校で教える経済学や政治学の内容を見直して、中学や高校の段階でデタラメな言説に惑わされない知識を身に付けさせてほしいです。